テーマ:「つながろう!仲間と。つなげよう!明日に。
集まろう、話そう、あんなことこんなこと」
参加人数:23名(ボランティア10名、コーディネーター・職員13名)と理事13名
病 院 名:札幌医科大学附属病院・宮城県立こども病院・筑波メディカルセンター病院・聖路加国際病院・日野原記念ピースハウス病院・慶應義塾大学病院・済生会川口総合病院・埼玉県立小児医療センター・トヨタ記念病院・近畿大学病院・奈良県立医科大学附属病院・奈良総合医療センター・市立伊丹病院・済生会中津病院・淀川キリスト教病院・ほうせんか病院・関西労災病院・富田町病院・高槻赤十字病院・大阪警察病院・大阪医科薬科大学病院・日本バプテスト病院・松江市立病院・鳥取赤十字病院・倉敷中央病院・四国がんセンター・長崎大学病院・佐賀県医療センター好生館 (28病院)
申し込み時「交流会で伝えたいこと、話したいこと、聞きたいことはありますか」にお書きくださった声
<コロナ禍についてのこと>
・コロナ禍の中、活動が度々休止となり、ボランティアの皆さんのモチベーションをどのように保っていけばよいのか
・今までのような活動にもう戻れないのではないかと、危惧しています。 新しい活動と団員全員のモチベーションを取り戻すことに、苦慮しています。
・コロナ禍で従来のボランティア活動ができない状態で、「続けていること」「工夫していること」を伺いたいと思います。
・コロナ禍のボランティア活動について
・当病院ボランティアは、病院との協議の結果、2020年4月20日から現在に至るまで活動を休止しています。理由は、ボランティアさんの活動内容が①入院する患者さん(ご家族含む)を病棟へ案内する、②来院者さんを診療科等へ案内する……のように、来院者さんと対面で行うことで感染リスクが高くなることに加え、③ご高齢のボランティアさんへの感染を予防するため、です。
・ボランティアのみなさんの現況、お気持ちをお聞きしたいです。
・コロナ禍での活動をお聞きしたい。
・コロナ禍における他の病院の活動の現状を知りたい
・ホスピスボランティアの現状を知りたい
・現在の活動状況
・現在活動をどうされていますか?
<ボランティア全般のこと>
・新規ボランティアの募集方法について、特にインターネットで広く募集した場合など、様々な動機を持たれる方々の面接や採用の基準や留意点等を教えていただきたい。
・病院内で活動する際に注意すべきことや、問題となる予想できる点など
・ボランティアさんの受け入れの際 どのような事をされていますか?
こちらの声を中心に進めました。
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プログラム
1、 ウォーミングアップタイムグループで自己紹介(活動状況)
2、 第1部 *グループで
1回目 自己紹介とテーマ「続けていること、工夫していること」
2回目 自己紹介+1回目でナルホド!と思ったこと、と
テーマ「新たにしていること、これからやりたいこと」
*全体でグループでの話を共有
3、 第2部 全体で困っていることのシェア あんなことこんなこと
①募集の時に ②年齢のこと
記念撮影して閉会
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当日の様子
1、 全体ウォーミングアップ 手を挙げていただきました。
① お昼は何を食べましたか? 麺類?ご飯もの?
② 参加地域は?関東,関西,四国,九州,山陰(鳥取,松江),北海道,東北
③ 活動は緩和ケア・ホスピスの病院の人? 10名
(ピースハウス,筑波メディカルセンター,ほうせんか病院,佐賀医療センター好生館,倉敷中央病院,四国がんセンター,高槻赤十字病院,日本バプテスト病院,聖路加国際病院,淀川キリスト教病院)
グループで自己紹介
2、第1部 2回のグループで話しました。4人×8グループ
*活動状況
・ コロナが始まってから活動は休止が続いています。
・病棟以外での活動は続けている
・コーディネーターと職員で細々と活動している
・ボランテイアの活動は自粛しているが、一部の活動は継続している
(手芸、園芸、図書など)。
・病棟での活動は出来ないが、ボランテイア室で人数制限して、病院から頼まれ た 作業を一部再開している。
・ホスピスで傾聴のボランティアをしているが、コロナで活動が休止しているの で、その間ホスピスの患者さんが誰にも聞いて貰えずに亡くなっているかと思 う と心苦しい。
・今まで、創意工夫をし、ボランティアと病院と打ち合わせを重ね作りあげたも
のが、このコロナで全て、出来なくなった。
・ 病院の人に、コロナで,今までのようにできなければ、新しく作り直しをした ら良いのでは?と簡単に言われたことが、悔しかった。
・病院といろいろ協議をして、ボランティア活動を継続している。
・ ボランティア仲間に、活動に対して熱い思いの人が多いのに感謝している。
・何回か止められたのですが、病院側にアプローチしました。
・2 年以上中止になっていますが、図書活動をしている。
・ 外来もストップしたままで、入り口からストップになっている。
・手作り品を外で預かって病院に渡している。
・病院からワクチンを 3 回して頂いた。
・活動条件として検温,マスク,フェースフィールド着用。原則的にはワクチン
2回接種済み。
*続けていること・工夫していること
・グループラインを活用し、モチベーションのアップを図っている
(ボランテイアがいないので、職員がクリスマスの飾りつけしている様子等 を流し、病院の近況を知らせる)。
・ボランティア活動は全面的に休止しているが、モチベーションアップの為 に病院からのお知らせ(病院の状況報告やVコーデイネーターからのお知 らせなど)でボランテイア連絡網などの活用
・ 季節の写真などをプリントアウトしてホスピスの患者さんの病室に飾って 貰う。
・休止状態になり、メンバー全員がラインの使い方をマスターできコーディ ネーターから常に様子をうかがってくれるラインでモチベーションは維持 できる
・コロナ禍でメンバーへのアンケート調査に意義が有った。
・院内学級の生徒に絵手紙
・医療従事者の方々に大きな模造紙にお礼のメッセージ
・ボランティアの方々の音楽活動が休止となり、職員で楽器が得意な方に声を かけ、演奏の会を続けている。
・七夕・クリスマスの飾りつけ(病院の許可がおりているので、夕刻の患者さ んの少ない時間帯で)
・生活支援の有償ボランティア活動をしている。
・ 相談役が専門家なので、活動は30分5人以内など具体的なアドバイスを頂い ている。
・ ICU の通路に季節の飾りを並べた。
・特技を活かして車いす修理 を380 台した。 ボランティアがいないと困るよ うにアピールをしたらよいと思う。 病院関係者から空気清浄機を頂いた。
*ナルホド!と思ったこと・新たにしていること・これからやりたいこと
・感染について学びの講座を開き、職員もボランティアも共に学びの機会を設 けた。
・厳しい状況の中でもボランティアを増やしていきたい。
・赤ちゃんの病棟での活動を希望し考えている。
・ 病院見学ツアーが有意義で有ったので、アフターコロナとしてこの様な交流 が出来ると良いと思っている。
・活動をさせて頂けないが、ボランティアは必要なのではと思う
・普段からボランティアとのコミュニケーションが大事。
・高齢者のボランティアが多いが、コミュニケーションツールを使用している。
・ボランティアには良い場所をと、ボランティア室は 20 坪ある。
・ボランティアがいないと困るという状況にしていく。少しでも進歩していく。
・ 病院内で転んだ方がいた。その事がきっかけで復帰した活動もある。
・やりたいことはあるが、裏付けがないと普通のボランティアが入っていくの は難しい。
*全体での共有タイム
・外来ボランティアを今しているところは? 参加中5病院
・40年間、玄関先で生花ボラをしているのも病院で中止にしようとしたら、 患者さんからそれだけは癒されるので止めないでという声で続けている。
・ 活動のアピールをしている・・玄関で挨拶を、患者さんのイライラしたり する思いを軽減させるためにキチンと勉強して取り組んだら、病院全体が 変わり県内にも広がった。季節の飾り物をしているのを医師が外部に広め てくれた。
<コーディネーターグループから>
・ボランティアが高齢化をしているのでどこで線引きしているか?
・ボランティアへのコミュニケーションツールでオンライン化している。
・ボランティアの年齢層に合わせてコミュニケーションツールを変えて連絡 を絶やさないようにしている。
・緩和で美容師とアロマボランティアはしているが、「話さない」が今の約 束だが患者さんから話すので困る。
・感染防御をきちんとすれば活動できるのではないか。
・ 外来にはどんな人でも来るのでボランティアも活動している。
・ボランティアが健康チェックするためにアプリを作った。ボランティア 自身が活動していくためにいろいろ工夫している。
・高齢になり車の免許返納した人がボランティアに来る手段が無くなり困 っている。
・ボランティアとコーディネーターの交流をこれからしていきたい。
・傾聴をする時に、今は感染対策で近寄らない、としているのに患者さんに 近づくボランティアと意見衝突が起こる。
・ボランティアがボランティアをやりたくてもやれないと言うのにどう寄り 添うか。
3、 第2部 全体で 困ったことのシェア あんなこと こんなこと
*ボランティア募集で
・健康診断を提出しているが1万円かかる、他はどうしているか?
―募集の時に、健康診断を提出が条件の中にあるのでトラブルはない。
―今は義務付けていない。
―今回の参加している半分位の病院が健康診断を出す事はしていない。
―健康診断の中身は?結核診断と子供の時の感染症です。
*学生ボランティアのこと
・学生ボランティアの人の活動があまりにも短いが、どうしてるか?
―就職に有利になるという事で1回2回の活動で来なくなる人がいた。
―学生(高校生・大学生)最低2週間以上という条件をつけている。
―短期間の活動が続いたので、今はお断りしている
―学生も1年以上継続が条件
―地元の高校生を夏のボランティア一人3日間の活動で2週間受け入れ ていた。
*ボランティアの高齢化について
・年齢制限をつけた方がいいのか?
―年齢制限はつけていない、年齢ではなくその人の性格。
困った人には、自分で辞めていくようにしていった。
―年齢制限がある病院は参加中では1病院(85歳)であった。
―年齢ではなく、作業によって出来る事とできないことを区別する。 このことはあなたはもう無理ですよと言えるチャンスが欲しいとい うことで、毎年面接して病院側から、こちらの仕事を頑張ってくだ さいと話し、病院が考えている危険性を排除するようにし、年齢より もやれることを限定するようにしている。